Staff Interview

理学療法士/生活支援員 スタッフインタビュー

医療とITの経験を活かし、利用者一人ひとりの「できる」を社会の価値へと変えていきたい

理学療法士/生活支援員

中村なつ美

NATSUMI NAKAMURA

どのような可能性や魅力を感じて、Createを選びましたか?Createを選んだ動機、ポイントをお願いします。
「障がいのある方が生き生きと能力を発揮できる未来と社会を創っていくこと」Createの掲げる最大の理念に強く共感を覚えたことが入社する大きなきっかけでした。

Createに入社する以前は、理学療法士として15年弱、患者様への運動療法や日常生活動作の指導に携わってきました。日々やりがいを感じる一方で、さまざまな疾患や障がいを持つ方々と関わる中で、理学療法の技術や職域だけでは解決できない課題にも多く直面し、もどかしさを感じるようになりました。

たとえば、身体に麻痺があるものの、在宅での生活は可能な状態まで回復された患者様がいらっしゃいました。しかし、社会とのつながりを持つことは容易ではありません。片手だけでもスマートフォンやパソコンが使えれば、買い物をしたり、SNSで交流したりと、生活の幅は大きく広がるはずです。

そんな場面に立ち会うたびに、「どんな人でも、もっと閲覧しやすいWebサイトはないのだろうか」と感じるようになりました。「心身に不自由を抱える方こそ、IT技術を活用することで、より安全で楽しい生活を送ることができるのではないか」と強く思うようになったのです。

また、医療従事者自身もITを活用することで業務効率が向上し、患者様に向き合う時間をより多く確保できるのではないかと考えるようになり、次第にIT分野への興味が高まっていきました。

そんな思いから意気込んでITの勉強を始め、パソコンと向き合う日々を過ごしました。しかし、1ヵ月も経たないうちに「人との関わりのない働き方は、私には向いていない」と気づきました。
私はやはり、困っている人一人ひとりと向き合い、ITを通じてその方の可能性や生活の幅を広げる支援がしたいのだと再認識しました。この気づきは、私にとって非常に貴重な経験だったと思います。
Createで担当している仕事の役割と内容は何ですか
私は主に、利用者の方とお話をしながら、その日の精神状態や体調について教えていただく時間を大切にしています。日々の小さな変化に気づけるよう、何気ない会話も含めて丁寧にコミュニケーションを取ることを心がけています。


利用者の方の中には、精神疾患以外にもさまざまな悩みを抱えている方がいらっしゃいます。そうした場面で、思いがけず前職の経験を活かすことができたこともありました。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアによる神経症状に悩まれていた方に対しては、日常生活の中で身体への負担を軽減する工夫や、症状を整理して主治医へ適切に伝えるためのポイントについて助言を行いました。
また、ご家族の介護に関する悩みを抱えている方には、介護保険制度の概要などについてお伝えしたこともあります。理学療法士として培ってきた知識が、これまでとは異なる形で利用者の方への支援につながったことは非常にうれしい経験でした。


また、Webデザイナー講師として、Web制作に関する質問にお答えしながら、利用者の方のスキル向上をサポートしています。実際のクライアントワークでは、コーディング業務を担当することもあり、私自身Webデザイナーとしての実践も積んでいます。

Createでは、理学療法士として身体面の不調に寄り添うだけでなく、さまざまな悩みを安心して話していただける「相談役」のような存在でありたいと考えています。利用者の方が気持ちを吐き出し、前向きに取り組める環境づくりを大切にしています。
就労支援事業所とは、どういうところですか
就労支援事業所とは、働くためのあらゆる準備を整える場所です。
Createでは、ITのさまざまな技術を学べる豊富なカリキュラムを揃え、利用者の方一人ひとりの体調や状況、目標に合わせてオーダーメイドで選定し、学習を進めていただいています。これは間違いなくCreateの大きな強みです。

一方で、支援はIT技術の習得だけにとどまりません。
生活面や対人面も含め、働き続けるために必要な基礎的な力を身につけていくことも、就労支援事業所の大切な役割だと考えています。

これまで私自身が現場経験の中で培ってきた考え方や行動を、改めて整理し言語化してお伝えすることで、利用者の方が理解を深め、納得して前に進まれる場面が多くあります。
仕事への向き合い方や社会人としての基本的な姿勢などを、分かりやすく伝えることで、「できる」「やってみよう」という自信につながっていく様子を感じています。

こうした支援は、必ずしも決められたカリキュラムの中だけで完結するものではなく、日々の会話や関わりの積み重ねの中で、自然と身についていくものだと感じています。

そして何よりもお伝えしたいのは、「働くことは楽しい」ということです。
利用者の方が、楽しく働く自分の未来をイメージできるように、まずは私自身が仕事を心から楽しみ、その姿を通して伝えていきたいと思っています。
どのようなところに仕事のやりがいを感じていますか
初めてWebサイトの制作に携わった際、画面の構成やデザインが少しずつ形になっていく過程に、大きなやりがいを感じました。自ら選んだ道ではありますが、1年前の自分からは想像できないほど、今は実務に近い形で制作に関わっています。制作の一端を担う中で、Web制作に対する理解がより深まり、実践的な視点を持てるようになったと感じています。

こうした経験は、利用者の方への支援にも直結しています。質問の背景や意図を的確に捉えられるようになり、より具体的で実務に近い説明ができるようになりました。

自分自身が現場で得た知識や経験を、そのまま利用者の方の成長につなげられることに、大きなやりがいを感じています。
仕事をする上で、最も大切にしているものは何ですか
他の支援員との関わりでは、「相手の役に立つこと」を大切にしています。チームの一員として、自分にできることを一つひとつ丁寧に積み重ねながら、日常的な業務も含め、必要なことには前向きに取り組む姿勢を大切にしています。

また、利用者の方との関わりにおいては、まず受け止める姿勢を重視しています。生活や仕事の中でさまざまな経験を重ね、試行錯誤の末に当事業所を利用されている方も多くいらっしゃいます。その背景や思いを尊重し、まずは肯定的に受け止めた上で関わることを心がけています。

物事には多面的な側面があると考えており、利用者の方の言動や選択についても、前向きな部分に目を向け、強みとして捉える視点を大切にしています。そうした関わりを通じて、安心して自分らしく過ごせる環境づくりにつなげていきたいと考えています。
あなたの仕事で最もやりがいを感じる瞬間は何ですか
利用者の方が制作されたものを発表する機会がありました。どの制作物も完成度が高いのですが、利用者の方の課題は「その魅力をどのように伝えるか」でした。そこで、内容の整理や伝え方について、一緒に発表方法を検討していきました。
当初は緊張から表情も硬く、思うように説明できない様子でしたが、準備を重ねるうちに徐々に自信を持って話せるようになっていきました。本番では、堂々と説明され、発表会は大きな盛り上がりを見せました。
発表を重ねる中で、説明をする利用者の方の表情が少しずつ和らぎ、笑顔へと変わっていった姿がとても印象に残っています。その成長の瞬間に立ち会えたことが、私にとって何よりのやりがいです。
これから入社される方に意識してほしいこと、必要なスキルについてお願いします
これから入社される方にぜひ意識していただきたいのは、支援員は利用者の方にとって「安心して過ごせる環境の一部」になる存在だということです。

利用者の方ご自身の努力や成長はもちろん大切ですが、周囲の関わり方や環境によって、持っている力がより発揮されることもあれば、発揮しにくくなってしまうこともあります。実際に、社会や環境との関わりに悩み、Createにたどり着かれた方も多くいらっしゃいます。

だからこそ私たち支援員は、利用者の方が安心して挑戦でき、自分らしさを発揮できる環境づくりを大切にしています。そのためには、利用者の方の立場に立ち、「今、何を求めているのか」「どんな関わりがその方の力になるのか」を丁寧に考える姿勢が欠かせません。

支援員の関わり一つひとつが、利用者の方の一歩につながっていきます。正解は一つではありませんが、チームで相談しながら、向き合い続けることが、この仕事に必要な姿勢だと思っています。
職場の雰囲気はいかがですか
環境面については、どの店舗も、落ち着いて作業に集中できる環境が整っていると感じています。発達障害・精神障害の方が過ごしやすい空間づくりにも工夫がされており、自身の力を最大限に発揮できる環境を大切にしている職場です。

また、人間関係の面では、職種やこれまでの経験が異なるスタッフ同士が、互いに協力し尊重しながら働いている印象があります。私はこれまで主にリハビリの分野で経験を積んできたため、分からないことも多くありますが、周囲の職員の方々が丁寧に教えてくださり、安心して業務に取り組むことができています。

研修制度やサポート体制も整っており、業務を通して段階的に理解を深められる環境だと感じています。経験を積みながら、将来的には自分自身も周囲を支えられる存在になっていきたいと考えています。
最も嬉しかった仕事のエピソードを教えてください
「この会社で働きたい」と思える企業様に出会い、就職活動をスタートされた利用者の方がいらっしゃいました。
その方はとても穏やかな雰囲気を持ちながらも、自分の中にしっかりとした芯を持ち、日々の学習にも真摯に取り組まれ、技術も着実に身につけられていました。
一方で、就職活動における面接や実習では、技術だけではうまくいかない場面もあります。 当初は、他の支援員と行う面接練習を見学させていただいていたのですが、なかなか言葉が出てこない様子が見られました。何とかしてあげたいという気持ちが先立ち、つい前に出て「一番伝えたいことは何?」「どうすれば相手に伝わると思う?」と声を掛けてしまいました。少しずつ想いを聞かせてくださったため、それを丁寧に言葉にしていく時間を大切にしました。その後少しずつ面接の練習においても自身の言葉で話せるようになり、無事に内定をいただくことができました。 
気がつけば、その方の人生の大きな転機に関わらせていただいていたことに、今でも驚きと喜びを感じています。
これからは、その方が安心して、長くその企業で働き続けられるようお手伝いできればと思っています。
あなたの今後の目標や会社全体として持っている、今後のビジョンについて教えてください
今後、社会のあらゆる場面でITの活用はますます重要になると感じています。Createが掲げる
「ITで面白いものを創造し、人と人とをつなぎ、生まれる新たな感動を共有すること。
障害のある方が、生き生きと能力を発揮できる未来と社会を創っていくこと」
という理念には、私がこれまで大切にしてきた価値観と、これから目指したい未来のすべてが詰まっていると感じました。
ITを単なる技術としてではなく、人と社会をつなぐ手段として活用し、利用者一人ひとりの「できる」を社会の価値へと変えていけるように支援をしていくことが私のビジョンです。